万博×環境 未来を描こうプロジェクト アイデア発表 記録

令和元年度に、2025年大阪・関西万博に向け、多くの若者(高校生・大学生等)から、実現して欲しい環境・まちづくり等の様々なアイデアを集約して発信する、「万博×環境 未来を描こうプロジェクト」を立ち上げ、万博に向けた提言アイデアのとりまとめなどに取り組んでいる。今回は、企業や関係団体等の更なる協力を得て、継続して検討していくため、また若い世代の意識啓発と取組みの促進を図るため、2021年度チームメンバーによるアイデアプレゼンを行いました。


・SDGs GAME:古市優衣さん

それではSDGsゲーム班の古市から、私たちが今考案しているSDGs GAMEについて発表したいと思います。よろしくお願いします。

まず、背景・目的です。世界各地で起こる砂漠化や温暖化といった様々な環境問題が発生しています。しかし実際にどういったことが起こっているのか想像できていなかったり、危機感が少なかったりという現状に対して、世界各地の環境問題を題材にしたSDGs GAMEを作成し、そのゲームを通して人々が環境問題について理解することを目標にしています。

大阪万博にてパビリオンを設置し多くの人に環境問題について考える機会を作ります。このSDGs GAMEとは一言で言うと、世界の未来を模擬体験するVRゲームです。

ゲーム内容は2050年を体験できるゲームで、1Play15分〜20分、3,4人1グループでゲームを行います。プレイヤーは4つの異なるエリアから、好きなエリアを選択して、ワークとコインを用いて発生した問題を解決していくゲームを考えています。

ゲームの流れは、自分の選択したエリアで特有の問題、砂漠化や森林伐採などが発生、それに対する解決策をプレイヤーが選びます。その後ミニゲームを行い、選択肢およびミニゲームの出来高でポイントを決めていくというような流れを3度繰り返すような流れになっています。最初の2つは国内の課題を、3つ目は共通イベントとして地震や大気汚染や地球温暖化のような世界規模の問題発生について考える機会を作りたいと思っています。

ここで、ミニゲームについて少し詳しくお話しします。ミニゲームはスポーツ、文化、オリジナルの三つのジャンルのどれかをできるように考えています。これらのミニゲームを取り入れた理由としては、ゲームをするのでSDGsについて学ぶこと、VRを用いて実施したいと考えているので世界を体験できるので南の方の地域に住む人でも北のエリアを選んで実施することで、スキーを体験できたりだとか、世界の文化を体験できるというようなことを考えています。

そしてこのゲームの得点化の方法ですが、GoodポイントとSDGsポイントの合計点にしようと考えています。まずGoodポイントは、SNSのいいねのようなもので、問題が起きて解決策を選んだ時に、国民や海外の人からどれだけ評価をもらえているのかを数値化しています。続いて、SDGsポイントですが、解決策がSDGsのどの項目に当てはまるのかに応じてポイントを得られるようにしています。

ゲームの流れについて一部ご紹介したいと思います。まずプレイヤーが温暖エリアを選ぶとします。この国では石炭の需要が拡大しており鉱山の開発からゲームがスタートします。そしてその2年後、工場排水が漏れ出ていることが問題として発生しています。そこでプレイヤーが解決策を提案します。1つ目が開発の中止、2つ目が排水の規制、3つ目は汚染水を減らす技術の開発、4つ目が何もしないというような項目が出てきます。ここでは手持ちのコインとワークがどれだけ減るかを表示しているのに加えて、世界と国民からの評価をGoodポイントで表示しています。この選択肢を選ぶことで達成できるSDGsの項目がどれなのかを表示されています。今回は開発の中止を選んだとします。手持ちの労働力とコインが減少し、GoodポイントとSDGsポイントが上昇し、これを続けることで合計得点を算出、チームごとの得点ランキングを最後に発表します。万博期間中にプレイした人の中で自分のランキングがわかるようにします。このゲームをしたことによってゲームのワクワク感の中で環境問題について考えることができたり、少しでも自分の行動を意識するようになったりすればいいなと思っています。

課題・展望に関してですが、今アイデアは進んでいますが、実現可能性などの面では制作にどの程度時間がかかるのかや、まだ考えきれていないのでXR技術、映像、ゲーム関連の企業のヒアリング、連携が必要です。また、地震や地球温暖化の問題を取り上げるべきかについても今後考えていきたいと思います。バーチャル万博での運用も視野に、スマホアプリやWEB、市販VRゴーグルなど、自宅からでもアクセスできるようにしたいと考えています。これが実現可能であれば万博終了後も活用したいと考えています。

以上で発表を終わります。ご静聴ありがとうございました。

エバンズ:古市さん、素敵な発表ありがとうございました。遠い国のことを身近に感じられますし、自分たちの取るアクションの重要性がわかりやすくなっていたとお思いました。ありがとうございました。


・防災班:渡部桂太朗さん

それでは防災班から発表いたします。

昨日3.11を迎え、タイムリーな話題ですが、我々がどのような活動をしているのかというのを話していければと思います。早速、活動概要ですが、私たちは防災をもっと身近にということをテーマに衣食住の三つの軸で活動しております。衣に関してはBOSAI FASHON LABOを立ち上げています。防災に関心のない若者の防災意識をファッションの力で高めることを行なっています。若者がどんなことに興味を持つのかと考えた時に、ファションなら興味を持ってくれるのではないかということでファッションと防災を掛け合わせて防災を普及しようという契機で立ち上げたのがこの活動です。食に関しては来年度以降活動したいなと思っております。

BOSAI FASHON LABOでの活動を紹介します。若者の防災意識をファッションの力によって高めることを目的としたプロジェクトで、株式会社アーバンリサーチと共同で実施しています。今年度は「第1回 防災ファッション アイデアコンペティション」を実施しました。このコンペは防災に役立つファッションのアイデアを全国の高校生大学生から募集するものになっています。応募総数が146件にものぼり、実際に最優秀賞に選ばれた作品がこちらのバッグにもなるレインコートです。

頭の部分に水を備蓄でき、ヘルメットがわりになるという面白い商品です。こちらは今年の秋頃にアーバンリサーチ様より販売する予定です。このようなコンペを実施して終わりではなく、コンペの応募者を招待したイベントを実施し、BOSAI FASHION LABOの活動の幅を広げていければと思っています。

それでは続いて、食の活動についてです。こちらはまだアイデア段階ですが、幅広いテーマで活動を検討しております。自治体の備蓄の賞味期限切れで食品ロスが起こってしまう問題をイベントで解決したりなども検討しています。

それではまとめになります。「防災をもっと身近に」を目的に防災×衣食住の活動を企画しております。今年度はBOSAI FASHON LABOの立ち上げ、来年度は食の活動を新たに実施することを検討中です。以上で発表を終わります。ありがとうございました。

ゼロカーボン・ダイアローグ

3月12日(土)開催のゼロカーボン・ダイアローグの公式サイトです。

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